知的障害のあるアーティストのアート作品のファブリック展開、空間演出などで知られる会社の、制作物の元である原画を展示するギャラリー。
改修前に初めて現場に訪れた際、コンクリート打ち放し、一見シンプルなむき出しの柱梁の存在が、空間に不均衡をもたらしているように感じた。ギャラリーとして絵を主役とする抽象度の高い空間が求められる中、私たちはその不均衡をただすように空間構成要素を加え、最初からそうであったかのようなニュートラルな空間を提案した。天井からすべての設備機器を取り去り、梁形に擬態させた「帯」にアッパーライトを仕込むことで、光源を見せずに天井の反射光だけで作品の鑑賞に必要な明るさを確保し、梁も含めた限られた高さを最大限使うとともに、既存の梁の意味を変容させることを試みた。
TypeInteriorYear2021StatusCompletedLocationMorioka, JapanArea89.8m2CollaborationIzumi Okayasu Lighting Design (Lighting Design)ContractorIwaizawa-komushoPhotographyKai Nakamura